[木の家] きのうは、上棟。・・・あしたからは、住まいの見学会。

ものづくりのための素材は、木は木らしく、鉄は鉄らしく、活かしてほしいものです。
きのう、上棟させていただいた家は、日本の木の家です。地元の木を高度に乾燥させ、先人の木組みの知恵
学びながら現代の技術を加味して建てさせていただきました。構造躯体に使われた木の量は、一般の木造住宅の
1.5倍ほどです。木の家と呼ぶに相応しい家です。d0019350_11582941.jpgd0019350_11585489.jpg
例えば、左下写真の横架材は、小屋梁では、ありません。鴨居です。今は、造作材としての鴨居が主流ですから、
せいぜい1.5寸(45mm)程度ですが、昔の家は田の字配置で、耐力壁が無かったために鴨居も構造躯体として
梁材と同じくらい太い材でした。これを差し鴨居と言います。 この家も今では珍しくなった一尺(303mm)の
差し鴨居です。尚且つ、限界耐力での構造計算に基づき、耐力壁の強化や特殊な接合金物の使用など、現代の
技術を加味した木組みです。
差し鴨居ついては、「鈴木啓二/建築設計社」さんのHPに詳しく書かれていました。→木工事3:大黒柱回り

昔の大黒柱や、太鼓梁は以前、住んでいた家の物です。100年前の材ですが、その中から、これからも
100年間はもつ材を選び出し、新しい家に使わせて頂きました。今から100年後も、後世の方々が、この家の材を
使って、住み継ぐ家を作ってほしいと願っています。
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前庭には、カリンが芽吹き、杏(あんず)の花が咲いていました
カリンは、中国原産で、江戸時代に日本に渡来したそうです。春には、花が咲いてから葉が出る木が多い中、
逆に葉が出揃った4,5月に花が咲きます。

もバラ科で、梅の花に似ています。原産地は、ペルシャ、ヒマラヤ、中国だそうですが、日本へは、中国から、
梅とともに奈良時代に持ち込まれ、唐桃(からもも)と呼ばれたそうです。上棟報告が、花木ブログになってしまい
そうですので、植物のことは少し割愛させていただきました。明日からは、住まいの見学会です。 駿河工房 今井d0019350_1273443.jpgd0019350_12848.jpg
OMソーラーの家・見学会のお知らせ
3月11日(土)12日(日) 10;00〜17:00 会場:掛川市

森下真さんの家具も展示しています。 詳しくはこちらをご覧ください。→駿河工房ニュース・イベント
by surugaki | 2006-03-10 15:24 | 木の家 | Comments(14)
Commented by kazuo-nakazato at 2006-03-10 23:19
差し鴨居とはすごいですね。まだやったことがありません。
大きな家ですが平屋ですか?
駿河工房さんの秀でた実力を感じます。
Commented by TABULA RASA at 2006-03-10 23:36 x
お世話になりまーす。森下です。
今日現場で家具の設置をしてきました。
その時の写真をアップしましたのでご覧ください。
TBさせていただきました。
Commented by surugaki at 2006-03-10 23:55
中里さん、弊社でも、今、進行中の現場の中で「差し鴨居」にしているところは2軒です。いずれも、
築100年以上のお宅の方で、昔の面影を残したいというご希望がありました。
田舎では、近所の会合で家に人が集まりますので広い家が多いのです。
Commented by surugaki at 2006-03-10 23:59
森下さん、こちらこそよろしくお願いいたします。土曜日は、社員の結婚式のため居りませんが、
日曜日は朝から、会場におります。その日は、私が、森下さんの椅子について説明させていただきます。
Commented by 白あずき at 2006-03-11 02:42 x
新築の木の香りがしてきそうですね♪
残念ながら、新築の木造家屋に住んだことはありませんが、父が増築・改築好きだったので、なんとなく懐かしい香りという感じがします。
家の実家は、古い家を壊してS造に新築しましたが、その際古い床柱をリユースしました。いい材料をずっと使い続けられるのは、伐採された樹木に半永久的な命を与えられるみたいで、いいですね。
Commented by surugaki at 2006-03-11 06:16
白あずきさん、おはようございます。それにしても、白あずきさんは、早起きですね。2時42分とは、
呆れるばかりの早さです。私も早起きと言われていますが、とても、かないません。
あ、本題を忘れていましたが家は世代、時代を超えて住み続けてほしいと思います。そうしますと、
日本も捨てる文化から脱却できると思いますし、ものづくりの心も育つと思います。それには愛着が
不可欠ですね。
Commented by T.I at 2006-03-11 10:31 x
御免なさい なまえ この方が簡単だし 「昔の名前で出ています」
子供の頃 家は材木屋でしたから今でも木には愛着があります。
今の住まいは???若い者と一緒なので・・・
昨日翠峰さんで待望の茶懐石させて頂きました。親切丁寧に
ご指導を仰ぎながら。5.6年ぶり・・・近くで良かったです。
ご縁を 感謝いたします。
Commented by tokyomachiya at 2006-03-11 13:17
差鴨居、いいですね。
古材をリユースする場合、削り直したりする時に一番困るのは、隠れた釘の存在。道具を大切にする大工さんは、やりたがりません。
昔ながらの楔や長ほぞ込み栓、貫構造だと良いんですけどね。
それに、傾くほど締まる貫構造は、地震国日本の民族の知恵だと思うんですが・・・。
Commented by surugaki at 2006-03-11 16:53
Y.I さん、それは良かったです。ご実家は材木屋さんでしたか。日本の木が使われなくなって
久しいのですが、それでも当社の家の8割の家は日本の木で、作らせて頂いていますが、
量的には、全体の6割程度が日本材です。この現場は、構造躯体の全てが、日本材です。
造作材を入れると、約90%になるはずです。問題なのは、日本の木を使っていると言われている建物でも、
実際には、50%以下で、乾燥が十分でない場合が多いのです。私も、県から頼まれてたり、
自分でも調べてみましたが、日本材や自然素材を使っていると宣伝している工務店でも量的には
たいした量を使っていません。とても残念です。また、翠峰も使ってくださいね。
Commented by surugaki at 2006-03-11 17:02
迎川さん、正確には、全てを差しているわけではありません。そうしないと、柱の欠損が多くなるためです。
金物を併用して、仕上がった時に差し鴨居に見えるよう改良しています。この木組みは、駿河木組みとして、
商標登録をしました。商標を取らなくてはいけない時代になってしまい、その方が悲しいと思います。
以前、私の開発したものでも商標を取らないばかりに、他の人が、商標を取り、使えなかったという
苦い経験があります。世の中、少し狂っています。
Commented by Y.I at 2006-03-11 20:04 x
surugakiさん 建築中の建物は木材を豊富に使用していますね。
これでしたら耐久性が有りますでしょう。依然住んでいた家の大黒柱他を
お使いにと聞き良心的なのに感心しました。以前木造建築の家の柱他を
使って頂こうと思いまいましたが、割高になると断られました。
あの柱はどうなったかしら?とよくその当時思いました。
Commented by surugaki at 2006-03-11 21:17
Y.I さん、私は、現場で不要になった古材や古箪笥、昔の流しガラス、伊豆石等々をストックしてあります。
それを再生して、必要の方にお譲りしています。私の家のテーブルの脚は欅の大黒柱で作りました。
捨ててしまえば、ただのゴミですが、再生して活かせば、掛け替えのない物となり、新しい生命が宿りますね。
Commented by taroveju at 2006-03-13 18:57
素人の私が見てもふんだんに材木を使っているのが一目でわかります。
見えないところにちゃんとした仕事をしているからこそ本物ですよね。
ブログを通して普通だったら見えない部分を見せてもらえて安心うれしいsurugakiさんのお仕事、あらためて素晴らしいと思います。
Commented by surugaki at 2006-03-13 22:02
tarovejuさん、水車むらの民家は、とても勉強になります。また、お邪魔させていただきたいと思います。
次の世代にも継承してほしいですね。
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